福島尚は鉄道ファン(オタク)を唸らせる自閉症画家!プロフィールや生い立ちも【レベチな人】

福島尚の画集 画家
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こんにちは、cozyです!

 

2022年3月22日放送のテレビ東京系列『23時の密着テレビ レベチな人、見つけた』に、まるで写真にしか見えない鉄道絵画で話題となった自閉症画家の福島尚(ふくしま ひさし)さんが出演です!

福島尚さんが描く鉄道絵画は本当にパッと見、写真にしか見えないほど鮮明に描かれています。なんと、この絵は写真や風景を見ながらではなく、記憶を頼りに描いているといいます。

今回は 自閉症画家・福島尚さんについて、プロフィールや生い立ちなど、気になったので調べてみました。

 

 

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自閉症画家・福島尚

福島尚の画像出典;文化新聞

《氏名》 福島 尚(ふくしま ひさし)
《生年月日》 1969年9月生まれ(52歳)
《出身地》 埼玉県日高市
《障害》 自閉症

 

絵を始めたのは4歳

福島尚さんはよちよち歩きの頃から、鉄道が大好きだったそうです。自宅が線路の近くだったようで、陸橋に昇って、上から列車を見て過ごしていたといいます。 2歳半くらいになると毎日線路の上に行ってしまっていたようですね。

そんな 福島尚さんが絵と出会ったのは4歳の頃だそうです。

――鉄道の絵はいつ頃から描き始めたのでしょう。

母:絵は4歳頃から、相談学級の先生方が、自由に描かせてくれたんです。普通は見ながらじゃないと描けないような電車を記憶で描いちゃう。先生方は「自分の好きなものは、カメラのシャッターを押したように、頭へ入っちゃうのかな」とおっしゃってました。
引用:Book Bank

絵を始めたちょうど同じ4歳の頃、幼稚園の先生から、「この子は言葉が出ませんよ」と言われ、「自閉症」という障害があることが分かったようです。

自閉症という障害を持つ福島尚さんは、ほとんど話すことができず、集団行動も苦手で、知識や技術を習得するにも長い時間がかかります

今でこそ少しずつ「自閉症」という障害について理解されていますが、当時は「自閉症」はまだまだ知られておらず、「親の育て方が悪い」と言われるような時代だったのでご両親も葛藤があったでしょうね。

 

大好きな絵を禁止された中学時代

福島尚さんが中学3年生の時、自動車整備士だった父・清さんは、手に職をもたせたいと、就職先を探します。
しかし、鉄道の絵ばかりを描いている息子に腹が立ち、「いつまで子供みたいに、絵ばかり描いているんだ!」怒りと、情けなさが混ざり合い、何冊もあったスケッチブックをすべて燃やして、絵を描くことをやめさせてしまいました。

中学を卒業した福島尚さんは、電気製品を組立てる会社で働きますが、好きな絵を取り上げられた上、慣れない仕事にストレスが溜まったのか、 職場で大暴れ!
社長を蹴っ飛ばして「クビだ!」と言われる始末です。
それでも母のキヨさんが、毎朝、息子を家から送り出すので、「クビだといったのに、また来たのか……」と社長も苦笑い。

その後、ハンダ付けの作業が出来るようになり、クビと言った社長も重宝がってくれるようになりました。仕事を任され、生活にリズムができた福島尚さん、父・清さんから「休の日は絵を描いてもいいぞ」と許してもらいました。

絵を禁止していたのは、2年間ほどだったそうです。父・清さんはその当時のことをこう語っています。

「親の焦りだったと思います。健常者と同じように育てなきゃと。障害を受け入れることができなかったんですね。今なら、誰だって不安や悩みは抱えてるって思えるけど。黒が灰色に、灰色が白になるように、ちょっとずつ変わってきました」
引用:withnews

 

画家へのキッカケ

画家への第一歩は26歳のとき。障害者の娘を持つ父親に、「一緒に展覧会をやりませんか?」と誘われたことがキッカケだったようです。

出展のために作品を額に飾ると「まあ、素敵」キヨさんが声を上げました。
両親とも、全く絵心がありませんでしたが、このときに 福島尚さんの才能を感じたそうです。

 

福島尚の画集

鉄道画集の表紙になっている福島尚さんの代表作『首都圏大宮駅』は2004年に、初めて100号キャンバスで挑んだ作品です。

下書きもせず100号の真ん中に、黒い絵の具で、高崎線の列車の輪郭を描き始めます。
次に、線路、電柱、電線、砂利、そして周りの風景を描き、色づけは、その逆で、風景から色を塗り、最後に、電車を仕上げていきます。レールや列車の直線は、定規を使わず、筆一本で描き上げてしまうそうです。

 

Twitterで話題に⁉︎

2015年12月、鉄道信号事業や交通情報システムなどを手がける「日本信号」が公開した第133期中間報告書が話題となりました。話題となったのは「内容」ではなく、なんと 「表紙」

その表紙に 福島尚さんの絵が使用され話題となりました。

日本信号によると、年2回発行している株主向け報告書で、2014年から福島尚さんの絵を使用しており、4作品目の使用だったようです。授産施設の製品を株主総会のお土産として配るなど、障害者支援活動に取り組むなかで福島尚さんの絵を知り、「一人でも多くの方に見てもらいたい」と株主向け報告書に使うことになったそうです。

これまでも株主から「絵とは思えないほどに細かい」といった驚きの声が上がっていたそうですが、2015年12月に発表した報告書の表紙は Twitterなどで一気に拡散したようです。

 

その後、 2016年12月に『福島尚鉄道画集~線路は続くよ~』が発売されます。

 

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どう見ても写真!福島尚の鉄道絵画

福島尚さんのすごいところは、なんといっても その描き方にあると思います。

自身の記憶と、鉄道雑誌などで調べたことを合わせて、鉄道の絵を描いている。
そして、それは下書きなく、直線なども定規など使わずに描写。
普通だったら省略して描かないところまで何度も色を塗り重ね、車体や信号、部品に至るまで、実物と全く同じ色を再現。

しかも、これを誰かに指南された訳ではなく、 すべて自己流で築き上げています!

話題になるのも分かります…

ちなみに、福島尚さんのように特殊な能力をもった方を サヴァン症候群 というそうです。

サヴァン症候群
精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状を言う。その能力については特に規則性や傾向はありませんが、○月×日の曜日をすぐ当てられる、膨大な書籍を1回読むだけですべて暗記できる、一度聞いただけの曲を最後まで間違えずに弾ける、航空写真を一瞬見ただけで描き起こせる等、並外れて高い暦計算、音楽、美術等に関する記憶力・再現力が特徴といえます。

 

世間の評価は?

https://twitter.com/wadaryu3/status/1371670047911944194

 

 

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福島尚がすごいのは絵画だけじゃなかった⁉︎

実は福島尚さん、鉄道絵画だけではなく、 鉄道のペーパークラフトも精巧すぎてヤバい!と話題になっています。

すべて厚紙だけで作られており、しかも設計図も自作で作り上げているとか⁉︎

まさに常人を超えた技ですね♪

この才能の裏には、幼き頃の父・清さんとのエピソードがあったようですね。

――目盛の読めない尚さんが厚紙で作る、精緻なペーパークラフトもすごいです!

父:小学3年生の頃、鉄道模型を欲しがったんです。高価で、マニアのための本格的なものだったので買い与えませんでした。そしたら自分で厚紙とセロテープを使って作り出したんです。あのとき買い与えて満足させていたら、現在のように鉄道の紙工作に熱中することはなかったと思いますね。

買ってもらえなかったからといってここまで精巧に作れるものではないですよね⁉︎

本当に、 福島尚さんは才能あふれる人物ですね♪

 

 

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まとめ

今回は 『福島尚は鉄道ファン(オタク)を唸らせる自閉症画家!プロフィールや生い立ちも【レベチな人】』と題して、記事を書きました。

福島尚さんは類稀なる才能で、まるで写真のような絵が描ける画家さんでした。

幼き頃より自閉症という障害によって、両親ともに苦労があったようですが、その両親の思いと支えがあったからこそ、福島尚さんのすばらしい作品が生まれたように感じました。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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